Traditional Japanese Fly Tenkara 2
amago mark
これらの毛鉤は、各地へ釣行した際に入手したり又は複製した
その土地土地の特徴のあるテンカラ毛鉤です。


Kaga-kebari 1 Kaga-kebari 2 Kaga-kebari 3 Kaga-kebari 4

Kaga District
加賀毛針の起源は江戸時代までさかのぼります。 当時、加賀藩では武士の特権として川釣り(アユ釣り)を奨励し、各自が釣果だけでなく、毛針づくりやその美しさも競いあいました。 明治 (1868-1912) に入って誰もが釣りを楽しめるようになり専業の毛針商店も現れました。 明治23年 (1890) の内国勧業博覧会に出品され、その美しさから高い評価を受け、加賀毛針の名声が全国に伝わりました。 鮎毛針は長さ1cmにも満たない小さいハリに漆塗や金箔の伝統工芸の技術が使われています。 写真はその伝統的な技術で巻かれた加賀毛針の老舗 目細八郎兵衛商店のイワナ、ヤマメ用の渓流毛バリです。 (参考文献 : 文化のポータルサイト 石川新情報書府、目細八郎兵衛商店 ウェッブページ)


Banshu-kebari 1 Banshu-kebari 2 Banshu-kebari 3 Banshu-kebari 4
Banshu-kebari 5 Banshu-kebari 6 Banshu-kebari 7

Banshu District
播州毛鉤の由来は播州多可郡比延村(現在の兵庫県西脇市)あたりに端を発します。 江戸時代後期(天保年間 1830年〜44年)に、毛鉤の先進地・京都の技術を受け入れて、 次第に完成度を高め今日まで継承されてきました。 播州は「ドブ釣り」と呼ばれる鮎釣りに欠かせない毛鉤の産地として、 加賀・土佐とともによく知られています。 長い歴史の中で培われた技術で作られる毛鉤は、経済産業大臣により伝統工芸品に指定されています。 写真の毛鉤は鮎用のものではなく、アマゴ・イワナなど渓流魚用に巻かれた龍王鈎本舗のものです。 (参考文献 : 播州毛鉤パンフレット 播州釣針協同組合 財団法人 北播磨地場産業開発機構 2004)


Morioka-kebari 1 Morioka-kebari 2 Morioka-kebari 3 Morioka-kebari 4
Morioka-kebari 5

Morioka District
岩手県盛岡市を中心に伝承されてきた毛鉤。 現在でも職人が守る伝統工芸として盛岡近辺の釣具店で入手できます。 テンカラに似ていますが仕掛けは独特です。 一般的には5.4mの竿で、道糸および幹糸は竿と同じ長さとし、 その先端にはタラの木でできた瀬浮木「タラボ浮木」、 ウキ下にはハリスを40cmほどにした毛鉤がつきます。 またウキ上の幹糸には30−40cm間隔で4箇所に短いハリスの毛鉤がつきます。 「流し釣り」と呼ばれ、ウキの重みを利用して対岸へ振込み、 仕掛を張った状態で扇状に流して向こう合わせで釣ります。 魚影の濃い、川幅のある渓流で発達した釣法といえます。 写真の毛鉤は桜井善治氏の巻かれたものです。 (参考文献 : 山漁 渓流魚と人の自然誌 鈴野藤夫著 農山漁村文化協会 1993、幽境 岩手の釣り 南部の釣り・盛岡毛鉤 村田井著 山と渓谷社 1988)


Tenkara Akiyamago 1-1 Tenkara Akiyamago 1-2 Tenkara Akiyamago 1 Tenkara Akiyamago 2

Okushinano Akiyamago District
長野と新潟の県境にあり平家の谷とも言われる秘境、秋山郷の伝承毛鉤。 非常にシンプルな毛鉤で、黒と赤の2本の絹糸と芯黒の茶色の羽とハリ(がまかつ丸せいご7−9)のみで出来ていて接着剤も使われません。 アイは赤の絹糸に穴を確保するための紙縒りをはさみ込んで取り付けます。 胴はみの毛をハサミで刈り込んで作ります。 右はグリズリーで巻いたバリエーション。 秋山郷最後の職漁師、毛鉤釣り名人の故山田重雄氏の毛鉤で、今は林健蔵氏がこの釣りにこだわり続けておられます。
(参考文献 : テンカラ倶楽部 vol.2 林謙三の「秋山毛バリ」上杉大地著 廣済堂出版 2001)


Tenkara Nikko 1 Tenkara Nikko 1 Tenkara Nikko 2 Tenkara Nikko 3

Nikko District
日光鉤(ゴロ蝶バリ)は湯川付近に多いゴロ蝶(ヒゲナガカワトビケラ)に似せた大きめの鉤です。 明治中期から昭和初期、湯川や丸沼付近で鱒釣りを楽しんだ駐日外交官や東京倶楽部の紳士たちの誰かが湯川で実績のあるこの鉤 を英国のハーディ社に特別オーダーしたけれど日本のキジが入手できず他の似た鳥の羽を使ったため思わしい釣果が得られなかったそうです。 今でもハーディ社にはこの鉤の記録が残っているとのことです。 みの毛はメスのキジの胸毛、胴はゼンマイの綿毛を使って巻かれています。 日光鉤1号は金色や白糸のリビングで変化をつけます。日光鉤2号は胴を太目に巻き、ウィングとしてキジの胸毛のティップを斜めにつけます。 日光鉤3号は胴を太目にし、テールにキジのファイバーを数本つけます。 (参考文献 : 別冊フィッシング 第22号 入門日本のフライフィッシング 産報出版 1981)


Tenkara Kyoto Tenkara Kyoto Tenkara Kyoto Tenkara Kyoto

Kyoto District
京都の伝承毛鉤。みの毛は青みがかった明るい灰色のニワトリの羽で、胴はクジャクで巻かれ、テールは濃い茶色のハックルティップが短か目につけられています。 鉤は渓流の餌釣用で、アイには濃い茶色の糸が使われています。写真は毛鉤巻きの過程と完成した毛鉤で、鉤はがまかつ・山女魚・8号を、アイはケブラー糸を用いています。 アイの取り付け方は鉤の下側に二つ折りにした丈夫な糸をスレッドで巻き止めた後、ヘッドセメントや瞬間接着剤などを使って固定します。出来るだけ細目に仕上げるようにします。 (参考文献 : −毛鉤釣りの世界− テンカラ奥義 山本素石編著 朝日ソノラマ 1987)


tenkara tenkara tenkara tenkara

Typical Tenkara
これらの毛鉤は、みの毛はキジの剣羽、右はスズメの翼羽、胴は金糸を下巻しゼンマイの綿毛で上巻している。 右から二番目は黄色の毛糸を下巻の金糸が透けるように巻きカゲロウの胴の質感を表現している。 (私が巻いた典型的な伝承毛鉤 2001)



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