Mystery 4
amago mark
釣行のさい体験した不思議な出来事をお伝えします。



山女魚の精
stream
ある梅雨時の栃木県思川への釣行のこと。 その日は、上粕尾から始めて、少し釣っては車で上流へ移動し、また竿を出すという横着な釣をしながら 気がつくと程ほどの釣果で、最上流の山ノ神の集落まで来ていた。
その頃、気になっていた雨がついに降り出したけれど、最後のポイントでもあり思い切って入渓することにした。 上粕尾あたりは瀬の多い比較的開けた渓相であるが、上流部は川幅も狭く緩やかな段差で小規模な落ち込みが続く渓になる。 道路もここからは渓から離れ粕尾峠へと向かう。
釣始めて、驚いたのは落ち込みという落ち込み全てに大小無数のヤマメが
嬉々として群れていたことである。 夢中になって釣上ったけれど釣果はほとんど上がらず、ゴアテックスとか言うような洒落たものでなく ゴム引きの雨具のためにシャツは汗でびしょ濡れになってしまった。 少し大き目の渕を巻いて上手へ出ようとした時、あたかも見えない大きな力でその渕に引き込まれるように 身体が左へと引っ張られだした。左足で踏ん張ろうとするけれど自由がきかず、 あわや渕へ転落という寸前に右足の力を抜いて岸側へ倒れ込み最悪の状態だけは逃れることができた。 その後も意識ははっきりしているのに身体の自由はまったくきかずその場に横たわっているしかなす術がなかった。
どのぐらいその場にいたのかは今はもう思い出せないけれど、これで終わりかと観念してウトウトとして目が覚めた時には 身体の自由が戻っていた。

民話などによくある「山女魚の精」が、私の釣に対する姿勢を戒めた出来事であったのかも知れない。 それ以来、私は釣果にはこだわらず自然の中で過ごすこと自体を楽しむように心がけている。
(後日、医師にその件で相談したら一時的に脳梗塞の状態になったのではないかとのことであった。)


逃がした魚
tail
気のおける釣仲間と逃がした魚、釣れなかった魚のことを、酒の肴にするのも釣の楽しみの一つです。
滋賀県 茶屋川でのこと、緩やかな落ち込みにキャストしたカディスフライにドラッグが掛かり、急に流れ出したところを 捕らえようとジャンプしたまでは良かったけれど無様にもくわえ損ね頭から水面にダイビングした大アマゴ。 その時、水面から突き出た赤ん坊の手のひらほどもある尾びれが、今でも目に焼きついている。
岐阜県 六厩川の女滝を登ったところに深みがあり、そこでライズをしていた
のをワンキャストでヒット、竿が弓なりになり、ランディングネットが無かったので取り込みを心配したほどの大物であったが、 突然その緊張がとけフライが宙に舞って口惜しい思いをしたこと。
山形県 寒河江川の支流で、砂防堰堤のダムにキャストしたルアーに何匹もの並みのイワナが追ってくる その直下を、それこそ潜水艦と呼ぶに相応しい真っ黒な超大イワナが追ってきて緊張したこと。

逃がした魚、釣れなかった魚は不思議である。 彼らは私の心の中で成長し続け、ついには全て超大物になってしまう。


My Best Streams
Flies
Equipment
Fishing Stories


amago Profile Link Home
Back to Main Home Page Profile Links
Home


Pencil
「渓魚と山里の四季」の絵をご希望でしたら、こちらをご覧ください。



Paper Trout
Paper Craft of Japanese Trout and the World Trout




Copyright © 1997-2008 Yoshikazu Fujioka. All rights reserved.